概要
私が成年後見人を務めていた80代の女性のケース。女性の夫が交通事故により死亡し、加害者に対する損害賠償請求と、他の相続人(女性の子2名(相手方))との間の遺産分割協議の両方を実施する必要があり、私がこれを担当した。
争点
交通事故における適切な損害賠償額の請求及び公平な遺産分割
結論
1 交通事故による損害賠償請求:
加害者の損害保険会社を相手に、損害保険会社が当初遺族に提示していた金額より800万円を増額させた内容で示談を成立させた。
2 遺産分割協議:
私が成年後見人を務めている女性は、認知症により施設に入所していたため、私としては、特定の財産を取得する必要はなく、金額として法定相続分の遺産を相続すれば足りる状況にあった。そのため、私は、相手方が、相手方の法定相続分の範囲で、どの遺産の取得を希望するか直接交渉をし、集計の上で、遺産分割協議を成立させた。
一言
私は、交通事故による損害賠償請求の経験が豊富であり、交通事故に強い弁護士です。
そのため、私は、損害保険会社を相手に1か月のうちに800万円を増額する内容で示談を成立させました。
また、遺産分割は、各相続人が、特定の遺産についての思い入れが強いことがよくあります。私は、相手方の意見をきちんと聞き、必要な説明を何度もした上で、みなが納得する形で遺産分割を成立させています。